わたしが君に緩む理由
わたしたちは会社の寮に住んでいる。
用事があれば、すぐ会いに行けるし、
用事がなくても勝手に入ってくる子も…
百合子は、
気づいたらわたしの部屋に来るから
常に一緒にいる。
わたしたちは、姐さんのいる4階フロアに
移動した。
「姐さん起きてるかな…
まだ10時だし…」
「いや、もう10時!でしょ。
アキラと姐さんは朝弱すぎるんだよぉ」
毎朝寝坊してるんじゃないかって
ヒヤヒヤしてるんだからさあ〜
と小さなグチをいいながら百合子が
姐さんの部屋のドアをノックした。
コンコンコンッ
「姐さん〜〜
起きてる〜?部屋開けていい〜?」