私の無題人生
中学は小学校より淡白で、授業の進度も速かったが、それなりに上位の成績をキープし、問題なく高校に上がった。
私立の中高一貫校のため進級という形で高校一年生に。

未だ母の勢いは収まらず、殴る、外出禁止で一日中勉強させるなど相変わらずで高校に入りますますエスカレートした。

そんな時に、彼女に出会った。

彼女は友達が多く、いつも楽しそうだった。
噂では、虐待を受けていた所を親戚に引き取られたとかなんとか。

そんなことを微塵も感じさせない振る舞いに、とても惹かれた。

彼女なら今の自分の気持ちをわかってくれるかもしれない。
そう思った私は、こっそり彼女の下駄箱に手紙を仕込んでおいた。

内容は、今の私の現状。
手紙が返ってくるのが楽しみだった。

だって、きっと彼女ならわかってくれると思ったから。
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