綺麗に泣く
「お前遅くねーか?ってあれ、パン買ったんだ、一口ちょーだい。」
百武が全部喋ってしまいそうだったので、百武には教室で待たせて、敦さんに会いに行っていた。
「やだ!これは無理!」
「は?いつも俺の食ってんじゃん。一口とか言って、お前のその馬鹿でかい一口で3分の1は持ってかれてんだけど!?」
「じゃあ、明日好きなの買ってあげるから!これはやめて絶対!」
「は、なんでそんな必死なんだよ」
つか、そのパンさして明の好きなのじゃなくね?と思いながら、明を見つめる。
百武がじっと見つめていると、明は一向にパンを食べようとしない。
「なに?お前パン食べないの?ならちょーだいよ」
「どーしよーモモちゃーん!敦さんがくれたんだよぉ、このパン、もったいない!食べれない!」
デレデレとした明を見て、イライラする百武は、強引にパンを奪い取った。
「は!ちょ、何すんの!返して」
「食べねーなら、くれっつってんの。先輩も食べるためにくれたんだろ。バーカ。」
「わかった、食べるから、返して」
百武から奪い返したパンを頬張った。
好きじゃなかったけど、意外と美味しんじゃん!