先生は、私のこと好きですか?
ー放課後ー
私は今、社会科室の前に立っている。
(大丈夫、大丈夫。私は大丈夫)
自分に言い聞かせてドアを開けた。
「あー、ごめんね。呼び出して」
教卓の前に座ってテストの採点をしていた先生に声をかけられた。
「いえ!大丈夫です」
緊張で頭が真っ白になってしまった。
ドアの前から1歩も動けないでいると
先生が私の方へ近づいてきた。
「見ましたよ、ノートのメモ。
次からは提出する前に消しておいて下さいね。ノートに落書きしてたらノート点下がりますよ?」
優しく微笑む先生。
「え、あ、すみません…」
下を向いたまま返事をする。
「もしかして、中山さんたちに言われて書いた?
先生それが聞きたくて来てもらったんだけど…」
中山さんっていう女の子が中心になって
よく先生をからかっている。
「ち、違います!これは私が勝手に…」
慌てて前を向いて必死に否定する。
(何言ってんだろ、私…)
「そうですか。ごめんね、疑ったりして。
先生よくからかわれてるから、上の先生からもっと生徒に厳しくしろって怒られちゃって。
もう帰っていいですよ」
「あのっ!」
教卓の前に戻ろうとする先生に声をかける。
きゅっ…と両手を握りしめて
いけ、私!
「あのメモ…落書きなんかじゃないです。
あれは私の気持ち。…先生!」
私、クラスでは静かで存在感もない。
みんなからは真面目だと思われている。
そんな私が、こんなこと言ったら
先生驚くかな?
「私、先生のことが好きです!」
静まり返る教室。
怖くなった私は
「失礼しました!」
と言って走って帰った。
私は今、社会科室の前に立っている。
(大丈夫、大丈夫。私は大丈夫)
自分に言い聞かせてドアを開けた。
「あー、ごめんね。呼び出して」
教卓の前に座ってテストの採点をしていた先生に声をかけられた。
「いえ!大丈夫です」
緊張で頭が真っ白になってしまった。
ドアの前から1歩も動けないでいると
先生が私の方へ近づいてきた。
「見ましたよ、ノートのメモ。
次からは提出する前に消しておいて下さいね。ノートに落書きしてたらノート点下がりますよ?」
優しく微笑む先生。
「え、あ、すみません…」
下を向いたまま返事をする。
「もしかして、中山さんたちに言われて書いた?
先生それが聞きたくて来てもらったんだけど…」
中山さんっていう女の子が中心になって
よく先生をからかっている。
「ち、違います!これは私が勝手に…」
慌てて前を向いて必死に否定する。
(何言ってんだろ、私…)
「そうですか。ごめんね、疑ったりして。
先生よくからかわれてるから、上の先生からもっと生徒に厳しくしろって怒られちゃって。
もう帰っていいですよ」
「あのっ!」
教卓の前に戻ろうとする先生に声をかける。
きゅっ…と両手を握りしめて
いけ、私!
「あのメモ…落書きなんかじゃないです。
あれは私の気持ち。…先生!」
私、クラスでは静かで存在感もない。
みんなからは真面目だと思われている。
そんな私が、こんなこと言ったら
先生驚くかな?
「私、先生のことが好きです!」
静まり返る教室。
怖くなった私は
「失礼しました!」
と言って走って帰った。