俺様王子はわたしに甘い
でも、否定出来ないのはなんでだろう。

「おい、鈴木。

お前週番だったな。

理科室から昨日の実験道具持ってきといて」

…うそやん、めんどくさ。

わたしは夏加の方をみる。

「じゃねー、わたしは帰るぞ。」

「薄情者ー!」

わたしはそう言いながら教室を後にした。


**



「…結構重いな。」

実験道具はダンボール二個あって、

わたしの背では前がみえなくなってしまう。


…でも二回戻るのはめんどくさいしなー。



そう思ってわたしは二個自分の前に持ってくる。
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