俺様王子はわたしに甘い
「で、どうします?」






「か、考えるっ!」


わたしはそう言ってその場を走って逃げた。


***


放課後。

「で、どーすんのよ。

幼なじみ君、朝からみたけど

すごいかっこよかったじゃん。

付き合えば?

あんただって、男子から高嶺の花〜って言われてるんだからお似合いよ?」


親友の梅澤夏加(うめさわなずき)が言った。

高嶺の花って…それ間違いでしょ。


…昔の優斗の方がわたしは好きだったよ。


あんな…強引な…。


「中途半端な気持ちじゃ付き合えないよ。

今のままだとわたし、幼なじみの優斗も無くしちゃうもん。」










「…だから、付き合えば?」


そういうことじゃ無いんだよっ!

わたしが心の中で叫ぶ。

「おーい。帰るぞ。」

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