俺様王子はわたしに甘い
頭上から聞こえてきたのは間違いなく彼の声。



「え、えぇ?」


「なに?聞いてねぇの?

俺、お前の家に居候すんだよ。」





は、はぁ?!

ど、どういうことなの?!



「まぁ、帰ろ。

寝みぃわ。」




「え、あ、じゃ、じゃあね!夏加

また夜LINEするー!」

わたしは夏加にばいばいと手をふられながら教室を送り出された。




***

今日はなんだか色々あった…。

わたしがそう思っていると、


「…なに、誘ってんの?」


わたしが部屋でくつろいでいると、いきなり優斗が入ってきた。

わたしの格好はTシャツにしたは、中学校の時のジャージだ。

ベッドの上でゴロゴロしていたから、

お腹あたりの服が少しめくれていた。

「さ、誘ってなんか無いよ!」

「ふーーーん。

で、?」







……で?



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