先生、死ぬ前に私と恋して下さい
先生、他の人とも…。

わたしはぎゅっと手を握る。


なーんだ。結局遊ばれてたのかな。


「残念でした。



俺は彼女がいるんだ。


ごめんな?

あと、お前ら他の教科は70点行ったのか?」

先生の裏の顔バージョンの優しい声。

ぎくっとしたように生徒たちは

声を裏返す。

「も、もー!先生遊ばないで!」

「はい、はい。

もう帰りなさい。」

わたしは先生の足に抱きついた。


彼女…って。

先生、期待しても良いですか?


「ふふふ。」

「あ、小田先生。」

「最近嬉しそうだったのはこれかしら?」
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