先生、死ぬ前に私と恋して下さい
「ばーか。」
わたし、先生のばか、好きです。
こんなこと言ったら先生はまた馬鹿にして笑うんだろうな。
「先生、わたしが好きなもの
リサーチしてくれたんですか?」
「そーだよ。感謝しろ。」
わたしはあることに気付いて声をあげる。
「先生っ!」
「今度は何。」
「手っ、手っ、手!」
わたしは繋がれている手をまじまじとみる。
「今日はデートですから、」
そう言って先生は伊達眼鏡をくいっとあげた。
「それから、先生じゃねぇーだろ。」