先生、死ぬ前に私と恋して下さい
「どうぞ。」

「お、おじゃまします。」

あ、この顔…なんかみたことあるな。

…なんだっけ?

「宮ノ越さんだっけ、」

「あ、はい」

「ありがとう。」

「は、はい?」

「だってこれっていわゆるあれでしょ?

風邪で休んだ友達を心配してきてくれる、お見舞いってやつ?

俺初めてで、嬉しいわ。」

そう言って彼は満面の笑みを浮かべた。

こ、この人。

なんかズレてない?!

「え、っーと。」

「さ、どうぞどうぞ。

あ、風邪うつさないようには気をつけるからね。」
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