先生、死ぬ前に私と恋して下さい


「ありがと、」


ありがとうなんだけどさ、

なんだか、抱かれてるみたいな態勢なんですが、


わたしは佐川くんの腕をくぐり抜け

上履きを履いた。


「じゃ、またね。」


「うん。じゃね。」



佐川くんってやっぱりよくわからないなー。

って、本当

ちゃんと学校来てよかったわ。

< 52 / 64 >

この作品をシェア

pagetop