先生、死ぬ前に私と恋して下さい
日曜日の夜。今日も世界は平和でした。

「麗ー!あんた暇でしょーネギ!ネギ買ってきてー!」

「…はーい」

わたしはとくに何もすることもないのでお母さんの財布からお金を取り出す。

「おつかい台500円になりまーす。」

「うげっ!ま、いっか〜めんどいから。」

お母さんは一度は起き上がったが、
すぐにまたソファーに倒れこんだ。

「いってきま〜」

「いってら〜」

わたしはそんなお母さんをみながら家を出た。
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