夢の言葉と約束の翼(中)【夢の言葉続編⑥】
何の取り柄もない僕だけど、自分の中に浮かんだものならきっと形に出来る筈だ。
僕が理想とするカフェ。
こんなカフェがあったらいいな、って想いをまとめる事なら……きっと出来る!!
そう思ったら、初めて仕事なのに楽しいと感じていた。
僕は廊下を駆け出すと、外で待っていてくれたディアスと一緒にすぐに迎えの車に乗り込んで家へと向かった。
車の中でもワクワクが止まらなくて、鞄の中から取り出したノートにペンを走らせる僕を、ディアスは驚いて見つめていた。
この日から、僕は仕事が終わってからはいつもこのカフェの企画案を考えていた。
いくつか候補を上げて、練って練って……。
1番これだ!って感じたものを形にしていった。
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