夢の言葉と約束の翼(中)【夢の言葉続編⑥】

突然の事で、一瞬何を言われたのか分からなくて、私は目を見開いて固まってしまう。
するとレイさんは、優しく微笑んで、こう言ってくれた。

「返事はすぐじゃなくて大丈夫です。
ただ、ボクは……ユイさんの笑顔を、ずっと見ていたいです」

……そう言われて、私は初めて気付いた。
私を見つめてくれているレイさんの瞳が、とても優しくて綺麗な事に。
それは、私が憧れ続けた瞳の輝き。ヴァロンさんが、アカリさんを見つめている時と、一緒の瞳。

嘘偽りないとハッキリ伝わってくる、曇りのない恋の瞳ーー。

「っ……」

レイさんの気持ちが分かった時、"嬉しい"と素直に思った。
照れて「さっ、帰りましょう」と、もう私の顔をまともに見ずに送ってくれたからレイさんは気付いていなかったけれど……。彼に負けないくらい、私の顔も赤かったに違いない。

けれど、初めて真剣に告白された私には、すぐにこの胸の高鳴りが"本当の恋心"なのか分からなかったの。

……
…………。
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