夢の言葉と約束の翼(中)【夢の言葉続編⑥】
ーーでも。
それって、本当に好きな人に対して出来る事だったのかな?
僕を好きだと言ってくれたミネアさん。
僕を狭い世界から連れ出してくれたミネアさん。
一緒に居ると自分もほんの少し明るくなれる気がして、眩しくて……好きだと思った。
ーーでも。
僕は本当に、彼女を恋愛の対象として好きなんだろうか?
特別な好き、を感じる相手の事に"仕方ない"って片付けられる事なんてきっと何一つない。
恋しくて恋しくて、"仕方ない"なんて壁じゃ抑えきれないくらいの気持ちが溢れ出すものなんだ。
僕は、その事に後からようやく気付く。
この日、この時に気付けていたら、君に素直な気持ちを伝える事が出来たのに……。
……
…………。