恋の短編集
ある時、帰るタイミングが一緒で

家が同じ方向のため、

一緒に帰る形になってしまった。

でも、言葉を交わすことは無く

ずっと無言で歩いていた。

その時、ハルトから話しかけてきた。

「今更だけど、あの時はごめんな。
つい、カッとなってさ。」

「大丈夫だよ。」

「あの後、あいつと別れて
お前がなんであんなことをしたのか
やっと分かったんだ。」

「え…」

「俺のためだったんだよな。
なのに二度と関わるな、なんて
最低なこと言っちまった。」

この時のハルトは本当に

申し訳なさそうにしていた。
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