恋の短編集
私は、事故にあった瞬間…

幽体離脱をするように
自分の身体に繋がった1本の糸で
支えられながら、宙を浮いていた…

「私はここにいるよ!」
そう叫んでも、誰も私を見てくれない。

いや…見えないんだ。

救急車に運ばれる私の身体と一緒に
宙に浮いた私も病院へ行った。

たくさんの機械に繋がれた私は
かろうじて生きているつまらない人間で
見るのも虚しいものだった。

そんな私を見て、両親は涙を流していた。
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