恋の短編集
うっとおしいと思いながらも
どこか嬉しいという気持ちがあった。

無視するのも嫌だったので
何となく話すようになり、
勉強を教えてもらうようになった。

黒板に字を書く真剣な先生も
ふいに見せる笑顔も
眠そうにあくびをする仕草も
全てがいいなと思った。

そして、恋に落ちた。

これが、恋かどうかなんて知らない…
でも、これが恋以外のなんにでもないと
初めての私でもわかった。

ただ、先生が好きなんだと…
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