本当(しんじつ)の恋
出会い


〜佳奈version〜
入学して2日目

教室に担任の先生の声が響いた

「来週から始まる野外研修のメンバーはその4人組で行くから各グループ計画立てて置くようにな〜、じゃ解散!」

クラスの半分の人が「はーい」と返事をして帰り支度を始めた

そんな中私たちのグループは
「.....」
無言!そりゃそうだ。お金持ちかつ美人の北条麗華さんに、学年で1、2を争うモテ男2人と私がグループを組めと?無理無理無理!違いすぎませんか?私だけ確実に浮いてる〜!
でも、いつもの私らしく!よし!
「あ、あの!!計画立ててまひょっ!」
いきなり発言しときながら噛むとか私どーした!?いつもの元気さどーした私!?というか、、、
「計画立ててまひょっ!ってwww」
「大丈夫か?w」
「舌噛んでない?大丈夫?www」
と次々と自分の感想を言いながらも笑ってくるこの3人!!
「そ、そんなに笑わないでくださいよ!!/////」
恥ずかしがりながら怒ると軽い感じでみんなが謝ってきて少し気持ちが緩んだ

「じゃ!仕切り直しに俺春村孝!」
「俺、片寄優羽。よろしくね!」
「私、北条麗華です、よろしくお願いします」
と3人が自己紹介をしてくれた。
「あ、私冬村佳奈です!よろしく!」
と、無事に全員の自己紹介が終わったところで話し合いが始まった。
すぐにリーダーや自由時間にやることは決まり30分程度で帰ることが出来た。
「リーダーが孝とか心配だわーww」
と私が言うと
「はぁ?佳奈に言われたくないし!!」
と頭をわしゃわしゃされた
「ちょ、レディーの頭をぐしゃぐしゃにするとはいい度胸じゃん!」
「え?レディー??あ、麗華の事か!」
「ちょ!!!ここにいるでしょうが!」
と言い合いを笑いながら見ていた麗華がいきなり
「あ、雨だ!」
3人ともえ?と言いながら窓の外を見ると結構どしゃ降りに降っていた。
「うわー。やば!!あ、でも俺今日カッパ持ってるわ!セーフ!」
「私も車だから大丈夫!」
「「「さすがお嬢様!」」」
と、つい息があってしまったw
麗華は恥ずかしそうに「やめてよ!!」とほおを膨らめながら怒っていた。
「優羽と佳奈は?傘あんの?」
と孝が聞いてきた
「俺は折りたたみ持ってる〜」
と優羽くんは言いながら鞄の中から折りたたみを出てきた。
私はと言うとカッパも傘もなんも持ってない。けどここで持ってないと言うと心配かけるしなー。
「あー、私教室に置いてあるから取ってくる!先帰ってていいよ!!」
と言いながら取りに行こうとする。
「あー、おけ!じゃーな!」
「バイバイ!佳奈ちゃん!」
「...」
優羽だけ無言だったけどそんなの気にしないで「バイバイー」と手を振った。
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