月曜日、約束の場所で


来たー……



まあ、今日はこれが目的だったもんね。



「とりあえず座りませんか?」



少しでも引き延ばそうとする私、かっこ悪い。



でも、リアムもそう思ってくれたみたいで、私たちはグループ閲覧室に入った。



こっちのほうが話しやすいし。



そして座って。


周りの話し声を聞きながら俯いて。



「私が探していたのは……」



なんて小さい声で言って。



ここまで変な悪あがきをする自分に、嫌気がさす。



だから、私はリアムみたいにまっすぐ、リアムの目を見た。



「私は、リアムを探していました」



すると、リアムは目を丸めた。


まあ当然だよね。


急にこんなこと言われたら……



「僕を? 本当に?」



……あれ?

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