月曜日、約束の場所で


「初めて麦を見たとき、こんなに綺麗な人がいるのかと思いました。机に真剣に向かう麦は、僕が今まで出会ってきた女性の中で、一番美しかった」



……心臓が耐えられない。



こんなにストレートに言われると、本当に無理。


だけど、嬉しいな。



「そんな麦の中に僕の存在が少しでもあったと思うと、嬉しくてどうにかなってしまいそうです」


「それは私のほう……」



いや、待って!


私、なにを言いかけた……!?



……なんて、手遅れか。



「思いが通じ合うというのは、こんなに嬉しいものなのですね」



リアムの笑顔が、本当に眩しいのですが。



ていうか、初対面のイメージと違うんだけど?



……もしかして緊張してたとか?


うん、十分にありえる。



「それで、麦。僕の恋人になってくれませんか?」



ここで言いますか!?

< 12 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop