月曜日、約束の場所で
いえ、あなたです。
なんて、言えるか。
「ええ、まあ」
「一緒に探しますか?」
なんと。
クールで無愛想な人だと思っていたから、そんなことを言われるとは。
これは惚れるね。
だけど、そう提案されても、本なんて探してないから、断るしかない。
せっかく彼が提案してくれたのに。
どうしてつまらない嘘をついたかな、私。
「あの?」
私があまりに答えないから、彼が改めて聞いてきた。
「いえ、大丈夫です」
こんなふうに答えたら、嫌われてるって彼が思わないかな。
「そうですか。余計なこと、言いましたね」
ほらもう!
「そ、そうじゃないんです。私がただ……」