月曜日、約束の場所で
「ただ?」
「……本を探していると嘘をついただけなんです」
あーあ。
本当のこと、言っちゃったよ。
嘘つく人はちょっと……ていう人多いのに。
これはあれだ。
私が嫌われるやつだ。
「では、なにを探していたのですか?」
……そこ突っ込みますか。
え、掘り下げます?
これ以上嘘はつけないんだけど?
「図書館で本棚のところにいて、本以外に探すもの。とても気になります」
気にならなくて大丈夫です。
本当に。
「なにを探していたのですか?」
諦めてくれないのか……
逃げたいのに、彼は私から目をそらさない。