俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
「...俺がいなくなるからって、アイツとあんまり仲良くなんなよ」
耳元で、ささやくように呟かれた言葉。
うまく理解できないし、そもそも抱き締められていることに頭がついていかない。
洸に抱き締められたことは何度かあるけれど、その度にわたしの体温は上昇して、自分でもびっくりするくらいに鼓動が速くなる。
だけどそれはきっと、男の人ならだれでもこうなるわけじゃない。
...洸だから。
洸だから恥ずかしくて、洸だから嬉しくなる。
わたしも洸に触れたいけど、そんなことはできるわけなくてされるがままに抱き締められる。
もう、洸になら何をされてもいい気がする。
そんなことを思ってしまうほど、わたしは洸のことをーー。