俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
甘く甘く囁かれたその言葉。
わたしの耳にたしかに届いて、全身に染み渡って、涙腺を緩ませた......。
その雫を洸は親指で優しく拭ってくれて、優しい眼差しで見つめてくれて、胸が甘く甘く締め付けられるーー。
わたしは一度、ゴクンと飲み込んでから。
「あの...ね...洸...わたし...も......っ」
声を絞り出すけれど、うまく出てこない。
気持ちを伝えるのって、こんなにこんなに緊張するんだ......。
洸はきっと待ってくれてる。
だからはやく伝えたいのに......っ。
焦っているわたしの頭を、洸は優しく撫でてくれて。
「ゆっくりでいいから......聞かせて?」
「...っ」
ーー気持ちが、胸から、口から、溢れた。
「洸がすき......
ありのままの洸がだいすき......っ」
好きで好きで、たまらない......。