俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
今日は夏休みをちょうど1ヶ月後に控えたいつもの変わらない暑い日だった。
放課後になり、時間的にはもう夕方だというのに、まだまだ光る太陽が照りつけミンミンとセミが鳴いているなか、
わたしは横断歩道の手前で信号待ちをしていた。
この横断歩道を渡って右に500メートルほど歩いたところに、わたしの家が待っているのだ。
ーー人生って、何が起こるかわからない。
それは、自分のせいかもしれないし、
他人のせいかもしれない。
車用の信号機が赤になり、その1秒後、歩行者または自転車用の信号機が青に変わった。
わたしは横断歩道の上を渡りはじめた。
歩き慣れているこの道。
今日もいつもどおり、帰宅していたーー
キキイイイイイーー!!
「ッ危ない!!」
ドンーー!!
そこでわたしの意識は途切れた。
全身に激痛が走って、一瞬にして目の前が真っ暗になった。