俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡


「アイツ今みんなの前では、完璧な王子様として通ってるだろ?」


「う、うん」


「だけど真瀬が知ってるとおり、アイツには裏がある。

高校からは完璧を装っているけどーー

中学のときのアイツは、来るもの拒まず去るもの追わずで...そうとう女遊びが激しかったんた」


「......え?」


彼の言葉に、わたしは胸に小さなが穴が空いた気がした。


「洸が...?」


「信じられないと思うけど、同級生はもちろん、先輩とも後輩とも...毎日と言っていいほど、アイツの隣にはちがう女がいた」


「...」


たしかに“信じられない”という気持ちがあったけど、わたしはどこか納得してしまった。


だって...わたしにちょっかい出してくる洸は、あきらかに女の子の扱いが慣れていると思うから...。


中学のときは、いろんな女の子にわたしにしてきたようにちょっかい出していたってこと...?


そう思うと胸がズキンと音を立てた。

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