俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡


それから洸は午前中だけでなく、午後からも...ずっとわたしに勉強を教えてくれた。


洸の教え方は先生よりも何百倍も分かりやすかった。


先生はしゃべるスピードが早すぎるけど、洸はわたしに合わせてものすごくかみくだいてくれたから。


きっと洸なら先生のスピードでも理解できるんだろうけど。


そして洸はわたしに教えながらほんとに自分のプリントも仕上げていた。


いったいどんな脳みそをしているのかと思った。


本気で見たいと思ったくらいだ。


午後の途中、いつもより真剣に勉強しているせいかひどく喉がかわいてきて、

わたしは自販機にりんごジュースを買いに行った。


「洸、あげる!」


洸にあげるためのコーヒーも一緒に買った。


「サンキュ」


洸はよくコーヒーを飲んでいるのだ。しかも、ブラック。


「前から思ってたけど、高1でブラックコーヒーって...洸が制服着てなかったら、たぶん大学生に見えるよ」


「お前は童顔だから中学生に見えるな?」


そう言われムッとしてしまう。


たしかに童顔だけどさ!!

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