冷たい指切り ~窓越しの思い~
コンコン。
車の窓を軽く叩いて、到着を知らせる。
先程とは違って、長めのパンツになっている。
そっかぁ、俺と二人でハーフパンツはないよな。
正しい選択に、一人納得する。
助手席を促して、シートベルトを確認してから出発する。
前回の海に行くことにした。
………………………………。
……………………………………。
長い沈黙。
話しをしようと連れ出したものの、いざとなると………言葉が出ない。
いきなり「ごめん」もおかしいし。
「………………風邪は大丈夫?」
前回と同じく………体調の話しって……………。
これが国語教師の樹だと………もう少し言葉数も多いんだろうけど………
数学教師には、上手い言葉は浮かんでこない。
「あっ、風邪は……………」
言いよどむ彼女に、仮病だったことを確信する。
「やっぱりそうかぁ~! 『仮病』だと思った。
大川先生にチクるよ。」
「えっ!それは…………。
でも、あれは先生が………。
仮病だった訳じゃないですよ………。本当に心が痛くなったんだもん。」
「えっ!もしかして………俺のせい?ごめんね。」
素直に謝る俺に面食らい
「あっ!別に、先生のせいでは。
冷たくされたのは………ショックだったけど………。」
「えっ??俺!………冷たくしてないよ?!………多少、怒ったけど。
だって、誰かさんが駄々をこねるから~
いくらガキだって思ってても腹が立って。」
「ええっ!!私のせいですか??
だってあれは、先生がお姉ちゃんに挨拶するっていうから………
絶対!大事になるのに………。
先生にこれ以上迷惑かけたくなくて……………。
なのに、酷いです!」
「俺だって、君が一番いいように考えて………樹の部屋を使うようにしたのに
『使わない』なんていうから……カチン!ときて。」
「だから、それは先生が!!」
「そもそも君が!!…………」
だんだんデッドヒートしていく二人。
「………………ちょっと1回落ち着こう。」
この間の二の舞をしそうな雰囲気だったから………
車を止めて、カルピスとコーヒーを買いにコンビニに寄る。
車の窓を軽く叩いて、到着を知らせる。
先程とは違って、長めのパンツになっている。
そっかぁ、俺と二人でハーフパンツはないよな。
正しい選択に、一人納得する。
助手席を促して、シートベルトを確認してから出発する。
前回の海に行くことにした。
………………………………。
……………………………………。
長い沈黙。
話しをしようと連れ出したものの、いざとなると………言葉が出ない。
いきなり「ごめん」もおかしいし。
「………………風邪は大丈夫?」
前回と同じく………体調の話しって……………。
これが国語教師の樹だと………もう少し言葉数も多いんだろうけど………
数学教師には、上手い言葉は浮かんでこない。
「あっ、風邪は……………」
言いよどむ彼女に、仮病だったことを確信する。
「やっぱりそうかぁ~! 『仮病』だと思った。
大川先生にチクるよ。」
「えっ!それは…………。
でも、あれは先生が………。
仮病だった訳じゃないですよ………。本当に心が痛くなったんだもん。」
「えっ!もしかして………俺のせい?ごめんね。」
素直に謝る俺に面食らい
「あっ!別に、先生のせいでは。
冷たくされたのは………ショックだったけど………。」
「えっ??俺!………冷たくしてないよ?!………多少、怒ったけど。
だって、誰かさんが駄々をこねるから~
いくらガキだって思ってても腹が立って。」
「ええっ!!私のせいですか??
だってあれは、先生がお姉ちゃんに挨拶するっていうから………
絶対!大事になるのに………。
先生にこれ以上迷惑かけたくなくて……………。
なのに、酷いです!」
「俺だって、君が一番いいように考えて………樹の部屋を使うようにしたのに
『使わない』なんていうから……カチン!ときて。」
「だから、それは先生が!!」
「そもそも君が!!…………」
だんだんデッドヒートしていく二人。
「………………ちょっと1回落ち着こう。」
この間の二の舞をしそうな雰囲気だったから………
車を止めて、カルピスとコーヒーを買いにコンビニに寄る。