先輩の彼女
「ありがと…那智兄…あたし帰るよ…」

帰って先輩に伝えてみよう
あたしの気持ち…

「よし。良い子だっ。」

そう言うと、那智兄はぐしゃぐしゃっとあたしの頭を撫でた

「…って清華ちゃんは?日曜だよ?」

あたしは思い出したように言った

「あぁ。その内来るよ。清華も灯に会いたがってたし…一週間会わせないで居てどれだけ俺が恨み言言われたか…『灯はあたしにとっても妹同然なのよ』ってさ…」

清華ちゃん…

「だから一緒にメシでも食って、帰るなら送ってやるよ」

那智兄も清華ちゃんもあたしを思ってくれてる…

大丈夫…

もう泣かない…

決めつけて、悩んで…泣くのはもう止めにしよう

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