先輩の彼女
ピーンポーン
30分位して玄関のチャイムが鳴る
あたしは玄関に駆け寄った
「清華ちゃんっ!」
「灯…」
玄関を開けると息を切らした清華ちゃんが立っていた
「清華ちゃ~ん」
清華ちゃんの顔を見るなりあたしは涙が止まらなくなった
「ごめんね…清華ちゃん…那智兄は?」
涙をこらえ袖で涙を拭く
「良いよ。那智は帰ったよ…」
那智には聞かれたく無いんでしょ?
っと清華ちゃんは笑って見せた
「ごめんね…」
せっかくのお休みなのに…
那智兄と一緒だったのに…
「良いの良いのっ。あたしは灯が頼ってくれて嬉しいんだよ」
そういうと宥めるように頭を撫でてくれた
那智兄といい、清華ちゃんといい、どこまであたしを甘やかしてくれるんだろう…
嬉しくて笑顔と涙がこぼれた
「ありがとう」