先輩の彼女
それから…

あたしは清華ちゃんに全てを話した

「そっか…そんなことがあったんだ…」

全てを話終えたところで清華ちゃんが口を開いた

「灯の先輩はやっぱり灯が告白されているのを見て妬いたんだと思うよ。そうじゃなかったら辻褄が合わないし、許さないわっ」

そう言う清華ちゃんは少し怒ってる

「でも先輩は幸乃先輩の名前を呼んで、ごめんって言ったの」

そう、あの言葉…

「先輩はやっぱり幸乃先輩が好きなのかな…?」

ギュッと胸が締め付けられる

「それが分からないのよね…その状況で灯をその子の代わりにするのは有り得ないし、第一…」

そんな痕残さないわよ

っとあたしの首筋を指した

あたしの首にはあの時付けられた痕がうっすらと残っている

首だけではない帰ってきて初めて気付いた事だけど体のあらゆる場所に赤い痕が残っていた

「灯が好きじゃなければマーキングなんてしないわよ」

顔が熱くなる

頬を押さえ下を向く

でも…

「でも…幸乃先輩にはかなわないよ。幸乃先輩を見る先輩の目凄く優しくて…愛しそうな目をするの…」

いつもそう、先輩の視線の先には幸乃先輩が居る…
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