先輩の彼女
そっとベッドに寝かされキスを繰り返す…

「ふ…ん…」

優しい優しいキス…

「あ。先輩?」

「何?」

先輩は手を止め顔を上げた

「『ごめん…幸』って何…?」

舞い上がって忘れかけてたけど一番気になっていた事

「…俺、口に出してた?」

あたしは頷いた

小さな沈黙が少し怖い

「……あー。あのね…幸と約束してたんだ。ともちゃんのこと泣かさないって…」

約束…?

あたしのこと…?

「はぁ~。潔く殴られますか…」

バツの悪そうなかおで先輩は頭をかいた

「え?殴る?」

「そう。泣かしたら殴るって…」

幸乃先輩…

あの言葉の裏には幸乃先輩の優しさが詰まっていたんだね…

「じゃあ、殴られてください」

「え?」

「あたしまたこれから沢山泣く予定なんで…」

幸せすぎて…

そう耳元で囁く

顔を見合わせ2人で笑いキスをした

「今度は…優しくしてね…」

答える代わりに先輩は優しく抱きしめてくれた…
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