先輩の彼女
ふわっと包まれるような…
そんな心地よくて暖かな感じ…

幸せってこんな感じなのかな?

2度目に目を覚ました時、先輩はあたしの髪を撫でていた

優しい目で見つめていた…

「おはよう」

改めて顔を見合わせると何だか恥ずかしい…

でも…
同じ朝を迎えられるって素敵な事だね

「おはようございます」

あたしは笑顔で返した

「起きた時…またともちゃんが居なかったら…って少し怖かった」

少し寂しそうに笑う先輩

「先輩…もう離れなくて良いですか?…ずっと一緒に居て良いですか…?」

胸が苦しくなる

昨日あれほど泣いたのにまだ涙は枯れる事を知らなくて…

始めることの不安が押し寄せてくる

「そばに居て?離したくないんだ…」

涙が溢れて止まらなくなる

ここから始めたら良いんだよね

沢山回り道して…躓いて…起き上がれなくて逃げ出して…

全部無駄じゃなかったよね?

大切な時間だったよね?

この手を掴むための…

この温もりを感じるための…

大切な時間だったよね?

隆斗先輩が大好きです…
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