先輩の彼女
暖かい腕の中で寂しさを埋めた

今度いつこの温もりを感じられるかな…

「ともちゃん?」

「ん?」

暖かい腕の中何もかも忘れて温もりに包まれ心地よい眠気に襲われる

「俺…地方勤務になるかも知れない」

一気に眠気が飛んだ気がした

忘れたくて

考えたく無かった言葉

上手く言葉が出てこない

何て言ったらいいの?

先輩…

あたしはどうしたら良いの?

待ってて良いの?

追いかけて良いの?

「…そうなんですか…」

それを言うのが今は精一杯だった…
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