先輩の彼女
ここは大学から少し離れたカフェ

あたしはアイスティーを飲みながら隆斗先輩を待った

カランカラン

ドアの開く音に振り返ると息を切らした隆斗先輩が辺りを見回していた

「先輩!」

あたしが立ち上がるとにっこり微笑んだ先輩がやって来る

「ごめんね。待ったよね?」

「大丈夫ですよ。走ってこなくても良かったのに…」

肩で息をする先輩はきっと一生懸命走ってきてくれたのだろう…

「だって…俺が誘ったのに…」

後輩を待たせている…ただそれだけなのに、どこまでも律儀で優しい人…
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