先輩の彼女
先輩と一緒に居たい

ずーっと側に居たい

暖かい手を放してしまったのはあたし…

先輩は受け止めてくれる?

我が儘で焼きもち妬きの

そのままのあたしを…

もう一度その手を掴みたい

でも…

「先輩。ありがとうございます…でも…やっぱりあたし、側に居られない」

今先輩は大切な時期…

そんな先輩をあたしは縛ってしまうから…

先輩のこれからを縛ってしまうから…

「何で?遠距離が不安?俺の事が信じられない?」

あたしは首を振った

今なら先輩を…自分を信じられる…

「じゃあ、どうして?」

「あたしが…先輩を…先輩の未来を縛ってしまうから…」

重たい口を開いて言葉を綴った

先輩はまだこれから色んな人に出会える

まだまだこれからなんだよ

あたし一人で縛れないよ

「どういうこと?」

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