先輩の彼女
それから幸乃先輩が家に来て引っ越しの準備を手伝ってくれた

今月一杯で大学を辞め、ママの元で暮らすことになっている

友達やこの街と離れるのは寂しいけど、電車で一時間くらいの隣街…いつでも帰って来られるよね…

ほとんど片付いてしまった部屋はこんなに広かったんだね

カレンダーを見つめ残り少なくなった日数を数え少し切なくなった

後悔は無い…

だけど寂しさだけはどうやっても拭い切れないものだった

大丈夫

終わる訳じゃない…

これから始まるんだから…

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