先輩の彼女
写真を撮り終えた後、婚姻届けを出しに行った

今日からあたしは、先輩の奥さんになるんだね…

嬉しくて…なんだか恥ずかしい…

こんな紙一枚なのに、これからの未来を決める一枚なんだよね…

凄く重くて、凄く幸せな一枚なんだ…

この年で結婚すること、母親になること

後悔はしたくないんだ…

大丈夫だよね

先輩と一緒なら…

「プレゼントってこのことだったんですねっ」

帰り道、仲良く手を繋いで歩いた

普通の恋人みたいに…

「あぁ…うん…まぁ…」

先輩は言葉を濁らせた

まだ何か隠してるの?

「違うんですか?」

はっきりしない先輩に問いかけた

「ん~。まだ後でね」

結局笑ってはぐらかされてしまった

「先輩のいじわるっ」

あたしはぷぅーと頬を膨らました

教えてくれたって良いのに…

先輩はただ笑って行けば分かるよ

ってあたしの手を強く握った
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