夢の世界で会いましょう
★★★
「………はぁ…。寝たくない」
夢から覚めた優奈は、今日もいつもの日常を過ごしていた。
いつも通りに学校へ行き、勉強して、ご飯を食べて……
「…あの後私はどうなるのよ…」
夢の事が気になり過ぎて、優奈はその日、まともに授業が聞けなかった。
どんなに悩んでも夜はやってくる。
そして人は眠たくなってくる。
優奈も例外なくその1人だった。
(夢の続き見たくない…寝たいけど、眠りたくない)
悶々と格闘している中、携帯が震えた。
(……え?…何で…)
画面の通知を見るとそこには悟の名前が表記されていた。
「……っ!!」
優奈は慌ててアプリを開く。
『元気?今時間ある?』
優奈は速攻返事を返した。
『どうしたの?珍しいね、こんな時間に』
『ん…何か元気なさそうだったから。この前。気になって』
『大丈夫だよ、夢の件でちょっと不安になってただけ』
この前、というワードが入っているが、まるで今の自分を慰めてくれているのではないか、と都合よく解釈してしまう。
『あんまり気にするなよ』
『うん!ありがとう!悟!優しいね~』
もう少し話を聞いて欲しい
けれど
悟に甘えすぎてうざいと思わたくない
優奈は気持ちを抑え、文字では気丈に振る舞うことにした。
少し間が空いた後、悟から返事がきた。
『夢だろうが何だろうが、俺がお前を守ってやる』
『だから早く寝ろ』
『今度また話聞かせろ』
「……ぇ!」
優奈は顔を一気に主に染めると、携帯の画面に何度も食いつき、読み直す。
「っ…さ、さとるぅ……」
優奈の心拍数は跳ね上がり、そのまま身体も飛んでいきそうになった。
告白まがいな文章が書かれており、優奈の心は飽和していた。
(……無事に帰ってこれたら…悟にきちんと伝えよう…)
『ありがとう…悟。今度、話聞いて欲しい』
『おう、何でも話せ』
『悟と話してたら安心してきた。眠れそう』
『よかった、いっぱい寝ろ。寝ないと疲れるぞ』
『うん!おやすみ…悟。また今度ね!』
『おやすみ』
優奈は携帯を堪らず抱き締めた。
(悟……私、頑張るよ)
夢の世界なんかに負けない
でもね
悟…貴方がライナだったら…
良かったのになぁ…
優奈は瞼を静かに閉じ、ゆっくり眠の世界へと落ちていった。
「………はぁ…。寝たくない」
夢から覚めた優奈は、今日もいつもの日常を過ごしていた。
いつも通りに学校へ行き、勉強して、ご飯を食べて……
「…あの後私はどうなるのよ…」
夢の事が気になり過ぎて、優奈はその日、まともに授業が聞けなかった。
どんなに悩んでも夜はやってくる。
そして人は眠たくなってくる。
優奈も例外なくその1人だった。
(夢の続き見たくない…寝たいけど、眠りたくない)
悶々と格闘している中、携帯が震えた。
(……え?…何で…)
画面の通知を見るとそこには悟の名前が表記されていた。
「……っ!!」
優奈は慌ててアプリを開く。
『元気?今時間ある?』
優奈は速攻返事を返した。
『どうしたの?珍しいね、こんな時間に』
『ん…何か元気なさそうだったから。この前。気になって』
『大丈夫だよ、夢の件でちょっと不安になってただけ』
この前、というワードが入っているが、まるで今の自分を慰めてくれているのではないか、と都合よく解釈してしまう。
『あんまり気にするなよ』
『うん!ありがとう!悟!優しいね~』
もう少し話を聞いて欲しい
けれど
悟に甘えすぎてうざいと思わたくない
優奈は気持ちを抑え、文字では気丈に振る舞うことにした。
少し間が空いた後、悟から返事がきた。
『夢だろうが何だろうが、俺がお前を守ってやる』
『だから早く寝ろ』
『今度また話聞かせろ』
「……ぇ!」
優奈は顔を一気に主に染めると、携帯の画面に何度も食いつき、読み直す。
「っ…さ、さとるぅ……」
優奈の心拍数は跳ね上がり、そのまま身体も飛んでいきそうになった。
告白まがいな文章が書かれており、優奈の心は飽和していた。
(……無事に帰ってこれたら…悟にきちんと伝えよう…)
『ありがとう…悟。今度、話聞いて欲しい』
『おう、何でも話せ』
『悟と話してたら安心してきた。眠れそう』
『よかった、いっぱい寝ろ。寝ないと疲れるぞ』
『うん!おやすみ…悟。また今度ね!』
『おやすみ』
優奈は携帯を堪らず抱き締めた。
(悟……私、頑張るよ)
夢の世界なんかに負けない
でもね
悟…貴方がライナだったら…
良かったのになぁ…
優奈は瞼を静かに閉じ、ゆっくり眠の世界へと落ちていった。