追放の堕天使
コワセ
それからしばらくは、平穏な日々が続いた。下界には彼ら四人以外誰も来なかったからだ。

「今日は雨っスね」

窓から外を見て、ライは憂鬱そうにため息をついた。

「ライ、雨嫌いなのかよ?」

「別に嫌いじゃないけど、好きでもないっス」

「あ、ミツ。そろそろ、食材がなくなりそうなんだけど」

「えー、マジかよ?」

「素材がないと食材は作れんよな?」

「仕方ねぇ……メツ、素材取りに行こうぜ」

ミツはため息をついて、ソファーから立ち上がった。
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