追放の堕天使
その言葉で、レイは二人の方を向いた。

ミツは傷だらけで、メツは座り込み、右手を左手でグッと掴んでいる。その右手は、徐々に灰になっていく……。

「フフフ……まぁいいさ。罪人どもで、いつ来るとも知れぬ滅亡の時を待つがいい」

「それが、エデンの本意かい?」

「だったら何だ?」

「だとしたら……僕は絶対に、エデンを許すわけにはいかない」

レイは憎しみを込めて二人を睨み付けたが、二人はニヤリと笑い、姿を消した。

「メツさん! 大丈夫っスか?」

越前が慌てて仁王に駆け寄る。
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