追放の堕天使
「ま、せいぜい堕天使だ。俺たち神に敵う存在じゃないよ」

サーラはハッ、と鼻で笑ってから、ひらひらと手を振った。

「もう下がりなよ」

「……分かりました。では」

は小さく頭を下げ、サーラの前から去った。

「サーラ……」

「そろそろ、父さんの時代は終わりかもしれないね」

「何だと?」

「まあいいや。こんな役立たずを、いつまでも父さんって呼ぶなんて、俺のプライドが許さないし」

「どういう意味だ、サーラ!?」
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