追放の堕天使
「……俺は……」

「まずい。思い出すぞ……」

「俺は……もう、死んどるはずじゃき……」

「メツ、違う! お前は俺の」

「………………お前さんは、俺を、殺し」

ひゅん、とメツの姿は掻き消え。

「仕方ないなあ。まったく、堕天使のくせに忌々しい。とっとと消えな」

ミツの視界は、その瞬間、真っ暗にブラックアウトした。
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