愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
明るい笑い声をあげる彼は、布団の上に身を起こして、あぐらを組む。

そして、私の腕を掴んで引き寄せるから、ストンと彼の膝の上に横向きで座ってしまった。

彼の唇が私の額にチュッとあたる。


「おはよう、有紀子。可愛い恥じらいを見せてくれていい気分で目覚めることができたよ。だが、君は間違えている。それを教えてあげようか?」


私の体を両腕ですっぽりと包むように抱きしめて、桐島さんはおかしそうに話す。

意味がわからず「え?」と問い返せば、急に視界が傾いた。

布団の上に仰向きに寝かされ、馬乗りになった彼が私を囲うように両手をシーツにつく。

下唇をペロリと舐めて、朝から艶めいた声で、その間違いとやらを指摘してきた。


「裸より、男物のぶかぶかな浴衣を羽織っている方が扇情的だ。脱がせてみたいという衝動にかられるからね」

「そうなんですか……あっ!桐島さん、待っーー」


『待って』と皆まで言わないうちに、唇を塞がれて、浴衣の前合わせを大きく広げられてしまう。

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