残念系お嬢様の日常
三番目の兄
※真栄城瞳視点
真莉亜の家を出て、そのままスミレの家にお邪魔した。
「珍しいね。スミレがハルトさんを頼るなんて」
スミレがまさか兄であるハルトさんにお願いするとは思わなかった。
「だって、真莉亜と流音様のためだもの」
「そう」
それでもハルトさんは嬉しいだろうな。
スミレに頼られるなんてあまりないことだろうし。
そんなことを考えながら呑気に水谷川家の応接間に足を踏み入れると、自分の考えの甘さを痛感した。
「おかえり、スミレ。瞳ちゃんもいらっしゃい」
「ハ、ハルトさん……これは」
私たちを待っていたのは柔らかな笑みを浮かべたハルトさんと、テーブルに山積みになったお菓子作りに使うトッピングやら食材たちだった。
……こんなに使わないと思う。
それに左右に置かれた三脚にセットされたビデオカメラが怖い。
真莉亜の家を出て、そのままスミレの家にお邪魔した。
「珍しいね。スミレがハルトさんを頼るなんて」
スミレがまさか兄であるハルトさんにお願いするとは思わなかった。
「だって、真莉亜と流音様のためだもの」
「そう」
それでもハルトさんは嬉しいだろうな。
スミレに頼られるなんてあまりないことだろうし。
そんなことを考えながら呑気に水谷川家の応接間に足を踏み入れると、自分の考えの甘さを痛感した。
「おかえり、スミレ。瞳ちゃんもいらっしゃい」
「ハ、ハルトさん……これは」
私たちを待っていたのは柔らかな笑みを浮かべたハルトさんと、テーブルに山積みになったお菓子作りに使うトッピングやら食材たちだった。
……こんなに使わないと思う。
それに左右に置かれた三脚にセットされたビデオカメラが怖い。