残念系お嬢様の日常


とりあえずは、現状でできるところまで話を進めてしまおう。

スミレに送られてきた画像データとメールを全て私の方へと送ってもらい、ノートに画像の情報を書き写していく。



「紅薔薇、一体なにをしているのだ?」

不思議そうにノートを覗き込んでくる流音様に書き写した日付と時間を見せる。


「犯人が連絡してきた時刻と撮影した時間を画像から割り出して、一覧にしてみたの」

今は便利なものでアプリで撮った日までわかってしまう。というのも原作から得たヒントだけど。

原作の場合は、映っていたカレンダーの日付に注目していたけれど、この世界では便利なアプリが存在しているので犯人が細工していない限りは正確な日付だろう。


それに見た限りでは細工はしていないようだしね。



「放課後に撮られているのは水曜日だけ、だね」

「どういうことだ?」

わけがわからないといった様子で眉根を寄せている景人にうふふと笑顔を向けると、何故かさらに顔を引きつらせた。そこはときめけ。




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