残念系お嬢様の日常


家に帰るとソファで本を読んでいる蒼の隣にひっつく。あまりの悲しみと屈辱で頭がどうかしてしまいそうだ。


「……姉さん、近いよ」

「うぅうううおおお」

「変な声出さないで。ほら、膝抱えたりしない。叱られるよ」

両膝を抱えていじけている私はもう心が化石になってしまいそうだった。学院の王子達にいちご柄のパンツを披露してしまった。

なにこれ、恥ずかしすぎない? これから高等部で一緒になるのに。しかも、向こうは私のこと既に知ってるっぽかったよね。


「なにかあった?」

お前の姉ちゃん、パンツいちご柄。とか言われて蒼は笑われたりしないかな。私のことを知っているなら、きっと姉弟だってことも知っていると思うんだけど。


「大丈夫?」

「ええ……」

言えない。私のパンツがいちご柄で学院の王子とか言われている人たちに、大胆なお披露目しちゃったとか言えない。





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