残念系お嬢様の日常
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カウンセリングルームに着くと、中にはスミレと瞳、流音様、景人、雨宮、桐生拓人がいた。
不安げな表情のスミレと目が合って、咄嗟に視線を逸らしてしまう。
「真莉亜! 大丈夫!?」
「スミレ……あの、私」
噂が流れて、お昼も別でと言われてしまったとき、周りの人たちは離れていってしまうんじゃないかって思った。
一人になる覚悟をしないと花会に行く勇気さえなかったんだ。
「みんなが離れていってしまうんじゃないかって不安だった。瞳達は花会で私のこと守ろうとしてくれていたのに。落ち着いて考えれば、そんなことないってわかるはずなのに怖くて……」
私はいつの間にみんなといることが当たり前になって、離れることが怖くなってしまったんだろう。
きっと自分で思っている以上にみんなと過ごす時間が好きなんだ。
目頭が熱くなって隠すように俯く。
こんな弱気な姿を見せてしまって情けない。