残念系お嬢様の日常
秘密が散っていく
翌日の放課後、緊張を押し隠しながら第二茶道室で犯人を待っていた。
一人で大丈夫だと言ったけれど、原作で私を殺した相手だから自分も立ち会うと言って雨宮も同席することになった。
「大丈夫?」
「ええ、心の準備はできているわ」
今日はカシフレの活動はなしにしてもらったので、スミレたちもここにはこない。
相手には警戒をされないように「お茶をしましょう」とだけ伝えてある。
私と雨宮のふたりで待っていたら驚くだろう。
少しして茶道室のドアが開かれた。